距離の近さこそが、
大きな強みになる
当社では、年間1万件を超える会員様の声をもとに、商品・サービスの改善を行う「CS・CD活動(顧客体験価値向上)」を推進しています。今回は、実際に会員様の声を商品やサービス改善に結びつけている3名に話を聞きました。営業、企画、それぞれの視点から見える「らしさ」とは何か。その本質に迫ります。
Project Member

- イシュイング企画部
プレミアムカード企画チーム
アシスタントマネージャー
2018年入社 - 曽根
商品の企画・開発を担当し、会員様の声をもとに新たな価値を生み出す役割を担う。全社のCS・CD活動を推進し、顧客データの分析や改善テーマ設定にも深く関わるなど、常に「会員様の期待に応える商品を届ける」ことを使命としている。

- イシュイング企画部
プレミアムカード企画チーム
主任
2020年入社 - 半場
CS・CDデータベースの運用・分析を中心に、全社のサービス改善を支える。部署を横断して会員様の声を集約し、トレンド分析や改善テーマの立案を担当。現場の声を商品企画部門につなげる「橋渡し役」として、よりよい体験の実現を目指している。

- プレミアム営業部
プレミアム営業チーム
2024年入社 - 木村
対個人への営業活動のスペシャリストとして、新規のお客様への提案のほか、既存のカード会員様とも日々直接向き合いながら信頼関係を築き、会員の満足度向上につなげている。現場で得た声を社内へ共有し、サービス改善につなげるCS・CD活動にも積極的に参加。会員様との距離の近さを大切に、一人ひとりに寄り添う営業を心がけている。
Session 01
すべての声をサービスに変える
CS・CD活動
-

曽根
- 私たちイシュイング企画部は、主に「商品企画」を担う部署です。カードそのものの価値を高めるため、サービス設計や改善を行っています。その中でも当社が重要視するのは、CS活動(カスタマーサティスファクション・顧客満足)とCD活動(カスタマーディライト・顧客感動)です。とくにCD活動を重視しており、体験やサービス提供を通して予想外の感動や歓びを提供することをモットーとして全社で取り組んでいます。具体的には各部門に「CS・CD担当者」を配置して、会員様の声を直接、商品やサービスに反映できるように体制を整えています。
-

木村
- 私もプレミアム営業部のCS・CD担当を担っていますが、当社ではCS・CD活動はどれくらい前から取り組まれているのでしょうか?
-

半場
- CS・CD活動は全社的な取り組みとして私が入社する前から行われていました。数年前からイシュイング企画部が中心となり、各部のCS・CD担当者を通じて、部門を超えた連携を図っています。営業部門やコールセンター、それぞれの現場から日々寄せられる会員様の声を集約・分析し、全社的な改善活動として展開していくことが私たちの役割です。
-

木村
- 私が所属しているプレミアム営業チームは、会員様との距離が最も近いといえると思います。お電話やSMSでのやり取りに加え、直接お会いしてご意見を伺うことも多いです。「カードの使い方が分からない」といった質問から、「こんなサービスがあったらいいのに」という要望まで、本当にさまざまな声を日々いただいています。
-

曽根
- 営業部門から上がってくる会員様の声は、まさに「生の声」ですね。現場でしか聞けないご意見も多く、商品やサービスの方向性を見極めるためには、一番重要なものだといえると思います。木村さんは、どのように部署で情報を集めているのですか?
-

木村
- チーム全員に、日々の会員様対応の中で得た声を「業務日誌」で報告してもらう仕組みを運用しています。最初はなかなか書いてもらえなかったのですが、「どんな声でも一言でいいから書いてほしい」と声をかけ続け、フォーマットを改善して少しずつ定着させました。最近では自然と皆さんが報告してくれるようになり、データの量も質も上がってきた実感があります。
-

半場
- ありがとうございます。そういう現場の努力があってこそ、CS・CD活動が機能していると感じますね。
-

曽根
- 会員様から寄せられる声は、時には厳しいご意見もありますが、それこそがサービス改善の原動力です。CS・CD活動は、単に「声を聞く」だけでなく、「声を形にする」ことを目的にしていますから。




Session 02
ありのままの声を、
組織の資産にする
-

木村
- 会員様からの声としては、営業部門だけではなく、コールセンターからもありますよね?
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曽根
- その通りです。コールセンターを通じていただくご意見も非常に重要ですね。営業部門から直接会員様と接している社員を通じて上がってくる声とあわせて、すべてデータベースに蓄積し、全社員に共有しています。
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半場
- データベースは2024年度から本格的に運用をはじめました。すでに累計で2万7千件以上のデータが蓄積されており、年間でも1万件を超える会員様の声が集まっています。内容はサービス改善、手続き、商品機能などに分類し、月ごとにトレンドを可視化して分析しています。
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木村
- 私はチーム内で会員様の声を集める時は、なるべく「そのままの言葉」を残すようにしています。ありのままの声を拾うことで、より現場感のある分析ができると思っているのですが、細かくカテゴリー分けをしたほうがいいのでしょうか?
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半場
- いえいえ、心配する必要はないですよ。むしろ、やはり「生の声」というところが大事だと思います。会員様と近い距離にいるからこその強みですから。それをデータベースに集約し、全社に還元していくのが私たちの仕事です。
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曽根
- 一方で、営業部門とコールセンターでは情報の種類が違うため、統一的な分類基準をつくるのが難しいという課題もあります。だからこそ、各部署と綿密に連携し、記録ルールを明確にすることを意識しています。すべての声を同じ基準で残せるようにするのが、データの信頼性を高める鍵です。
-

木村
- そうなんですね。では、私たちはこのまま継続的に会員様の声を拾い続けていけるようにしていきます。報告の手間をできるだけ減らし、項目をシンプルにしたり、メールでのリマインドをしたり。負担を感じずに続けてもらうことで、「会員様の声を共有するのが当たり前」という文化をより定着させていこうと思います。
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半場
- ありがとうございます。こうした仕組みがあることで、単なる個々の意見が「組織の資産」になるんですよね。蓄積した声をもとに、次の施策や商品企画につなげられるのは本当に大きなメリットです。




Session 03
「金属製のブラックカード」が
誕生するまで
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曽根
- これまでお話してきたCS・CD活動ですが、実際に会員様の声が形になった代表的な例が「ダイナースクラブ プレミアムメタルカード ブラック」ですね。
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木村
- もともとプラスチック製だったプレミアムカードに対して、「重厚感のあるカードが欲しい」「金属製にしてほしい」というご意見が多くあったんですよね。
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半場
- そこで、はじめはシルバーのメタルカードを発行したのですが、「メタルカードも自分のカードと同じブラックがいい」というご要望が多く寄せられました。そこで私たちはその声を受け、色や素材の検討を重ねました。ただ、黒の金属カードは加工が難しく、金属感を損なわずに深い黒を出すことが大きな課題でした。
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木村
- 発行が決まった時は、会員様から「待っていました!」というお声をたくさんいただきました。会員様にとって「ブラックカード」は特別な意味を持っているので、期待が非常に高かったのだと思います。
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半場
- 技術的にも簡単なことではなく、開発チームは海外の製造会社と2年以上にわたって試作と調整を繰り返しました。彫刻や印刷、手触りまで細部にこだわり抜き、ようやく納得のいく仕上がりに辿り着きました。
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曽根
- 完成したカードを会員様が誇らしげに使ってくださっている様子も会員様の声として届いており、本当にやりがいを感じます。「会員様の期待に応えることが私たちの使命」という意識が、当社には根付いていると改めて実感しました。
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木村
- 営業部門としても、このカードは大きな武器になりました。会員様との会話のきっかけにもなり、ブランドの魅力を再認識していただく機会になっています。




Session 04
ダイナースクラブカードの
「らしさ」は信頼に磨かれる
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半場
- ダイナースクラブカードの強みは、やはり会員様との距離が近いことではないでしょうか。私自身もイベントに参加して、会員様と直接お話する機会があります。たとえば、創業65周年記念イベント「Mid-Summer Lounge 2025」では、会場で展示したメタルカードに興味を持ってくださる方が多く、「こんなカードが欲しかった」と笑顔で話してくださる姿が印象的でした。
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曽根
- データベース化を行っているため、企画部門にいても会員様の声に日常的に触れられる環境があります。どの部門にいても「会員様に歓んでいただくために」という意識が根付いているのは、当社ならではの文化ですね。入社した当初はそのスピード感や熱量に驚きましたが、今ではそれが自分のモチベーションになっています。自分が企画に関わった改善が実際に会員様に歓ばれる瞬間を目の当たりにできるのは、この仕事の大きなやりがいです。
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木村
- 営業として感じるのは、会員様の“こだわり”の強さです。ダイナースクラブに対して愛着を持っていただいている方が多く、サービスに対する期待値も非常に高いですが、その分お応えできた時の喜びも大きいです。会員様の期待を超え続けることが、ダイナースクラブカードらしさだと思います。
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半場
- 会員様から直接いただく声をもとに、商品を進化させ続けること。これが私たちの使命です。数字やデータだけでなく、会話や表情の中にある「想い」を汲み取ることを大切にしたいですね。
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曽根
- そうですね。そして、これからも会員様と一緒にブランドを育てていく姿勢を大切にしていきたいです。会員様の声を「資産」として未来につなげ、より誇れるダイナースクラブカードをつくっていきたいと思います。
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木村
- はい。会員様とともにブランドを進化させていく。その一員でいられることが私の誇りです。これからも、会員様の信頼に応えながら、「ダイナースクラブカードらしさ」を磨き続けたいと思います。

※所属部署・部署名は取材当時のものです。
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